BibTeXとBookletタイプエントリの紹介
BibTeXは、文書内の参考文献リストをフォーマットするための参照管理システムです。特に科学、技術、数学の分野で広く使用されています。
BibTeXファイルには多くのエントリタイプが含まれますが、その中の一つがbookletエントリタイプです。このガイドでは、bookletエントリタイプを紹介し、LaTeX文書での使用方法を示します。
Bookletエントリタイプとは
bookletエントリタイプは、正式に出版されていないが、書籍のように製本された印刷物を参照するために使用されます。bookletエントリの例としては、会議の議事録、プログラムガイド、または取扱説明書などが含まれる場合があります。
bookletエントリに必要なフィールドは以下の通りです:
title: ブックレットのタイトルauthor: ブックレットの著者howpublished: ブックレットがどのように出版されたかaddress: 出版社または後援機関の住所year: ブックレットが出版された年
bookletエントリの任意フィールドには以下が含まれます:
editor: ブックレットの編集者volume: 複数巻の書籍の巻号number: ジャーナルやシリーズの番号series: 書籍のシリーズまたはセットの名前organization: ブックレットを出版または後援した組織month: 出版された月note: その他の情報
以下はbookletエントリの例です:
@booklet{example_booklet, title = {Conference Proceedings}, author = {Jane Doe and John Smith}, year = 2022, month = {July}, address = {San Francisco, CA}, note = {これは会議の議事録ブックレットのサンプルエントリです。}, howpublished = {Annual Conference on Technologyで発表}, editor = {Bob Johnson}}LaTeXでのBookletエントリタイプの使用
BibTeXファイルにbookletエントリを作成したら、LaTeX文書で\citeコマンドを使用して参照できます。例えば:
\documentclass{article}\begin{document}According to \cite{example_booklet}, the Annual Conference on Technology was a success.\bibliography{references}\bibliographystyle{plain}\end{document}この例では、references.bibファイル内のexample_bookletエントリが\citeコマンドを使用して引用されています。その後、plainスタイルを使用して参考文献が生成されます。